「創立１５周年に際して」
平成12（2000）年12月3日
伊藤金三
私が今から１９年前に当地（調布市国領町）へ引っ越してきた時に、多摩川住宅を中心とした染地「マイティーズ」ソフトボールチームに入部いたしました。好きな野球・ソフトができ、また新しい友達がたくさんできて、たいへん嬉しく思っていました。
しかしそれも束の間、チーム方針の変更により、国領地区の部員は退部を余儀なくされました。国領に「ソフトの灯を消すな」の志を一つに結集し、矢ヶ崎次郎氏を中心としたほか５名の国領地区のメンバーのみで、ソフトボールチームを結成。「エンジェルス」と称し、ここにチームが発足したわけです。
調布第二小学校の校庭にて、６名で初練習するも、当初は、この先大丈夫かなと心配と不安でいっぱいでした。
なにせ土台も基礎もないチームですから、グランド探しとメンバー集めに奔走する日々の連続でした。今となっては、そんな日々も懐かしく思われます。
努力の甲斐あって、メンバーもそこそこ集まり、内容的には素人集団ですが、対外試合や調布の大会にも参加できるまでに成長しました。
野球のマイティーズさん、染地のソフトチーム・ドンキーズさんには多大なお力添えをいただきました。近隣地域の先輩チームの協力を得て、チーム全体の意識も高揚しました。そして、地道な練習の成果も次第に現れてきました。
エンジェルスのユニホームが作られ、初めて袖を通した時の感激は、今でも忘れられません。
単にソフトボールだけでなく、同時に、ボーリング大会、子供たちを集めての餅つき大会、家族慰安旅行、遠征試合、地域運動会、健全育成（旧・青少年対策委員会）の小学生チームへのコーチの派遣等、地域活動への積極的なバックアップもしてきました。
ソフトボールと地域活動を通じて、今やエンジェルスは、調布を代表する強豪チームというだけでなく、地域内でも確実にその位置が認められるようになってきました。
初代監督の矢ヶ崎次郎氏が基礎を作っていただき、二代目監督の倉重一郎氏には野球・ソフトの基本を教えていただきました。三代目の私は、それを応用して、今では調布市内で常に優勝を争えるまでになりました。
今ここに、創立１５周年を向かえたのに際し、今後は勝敗や技術はもちろんですが、ソフトボールを通じて、まず第一に豊かな人間関係の形成と、他チームへもその模範となれるよう、チームの意識、自覚を新たにしたいと存じます。
最後になりましたが、今日ここまで私たちを支えてきていただいた近隣チーム、また家族の皆々様に対し、深く深く感謝する次第です。
2002年9月29日：第42回調布市民体育祭（調布市ソフトボール連盟秋季大会）の表彰式で挨拶する伊藤金三
この日ブルーエンジェルスは、佐藤吉史・真野光祐の投手リレー、三原悟・斎木英則のホームランなどで、
チーム史上初の２大会（夏・秋）連続優勝を達成！（優勝監督：村上芳孝／キャプテン：時田聡）
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